かれこれ一昔前ですか当時の恩師に昇級試験の受験を告げられます。当時の自分は着物はなんとなく着られればいいので試験を拒んでいました。しかし先生は「受けなさい、あなたは大丈夫」の一言。しかしあがり症の私は「毎年いい大人がこんなに緊張するのはどうなのだろう?」と思いながらもハラハラドキドキ昇級試験にチャレンジしてきました。
毎年の試験会場や認定式典ではその時しか会わない他のお教室の方たちとの交流が大きな刺激でした。同期生とは自分の着付けと見比べたりしたものです。着姿や着付けにのめりこみ始めました。毎年会う皆さんがどんどん美しく綺麗に着付けて行くのを見て「負けていられない」の気持ちが増してきました。
きれいになると言う事は並大抵のことではないのですね。ただ自分の為の試験、この計り知れない緊張もこの日のために費やす時間もどれだけ贅沢で優雅なことでしょう!そして毎年の試験で休みなく課題が続き確実に昨日より今日の自分に納得していった事を覚えています。
目標があることの素晴らしさクリアして行く嬉しさ、受験をしてみて沢山の気づきがありました。自信もつきました。是非昇級試験どんどん挑戦してください。着付けの奥深さを一つ一つ紐解いてください。